2011年を振り返ってみる - co-meetingとCrowyとコワーキング

PAX Coworkingの松田さん佐谷さんを真似て今年1年を振り返ってみます。
しかし、僕はものすごく記憶力が悪いので、全然覚えていなくて大変です。間違いあったらごめんなさい。

1月

未だ新会社でやるサービスが決まっていませんでした。1月初旬は確かパーソナルブランディングを支援するサービスを作ることを考えていました。Crowyでマーケティング、次のサービスでお小遣い稼ぎ、さらに次でプロジェクトごとにマッチングとか。でも、頓挫して新しいサービスを山ほど考え出していました。
この頃はYammerがメール投稿すると文字化けをするようになったので、Google GroupをYammer代わりに使っていました。1月は4人でメールを1700通以上とか頭おかしいw それからSkypeGoogle Docsも使っていました。そんな状態の私たちはグループコミュニケーションに非常に不満を持っていました。
そして月末に現co-meetingの初期コンセプトが生まれた。始まりは「ディスカッションツールは完成しているのか」という1通のメールでした。私たちの不満を解決する理想のグループコミュニケーションツール、それがco-meetingの始まりです。

2月

初めての記事「OAuth 2.0でWebサービスの利用方法はどう変わるか(1/3)- @IT」を書きました。懐かしいです。その後は残念ながら書く暇はありません。
2月は主に現co-meetingの仕様を考えていました。そして会社設立準備です。会社の代表印も作りました。しかし、このときはco-meetingという名前ではありませんでした。英語としておかしいというある人物の鶴の一声により、来月会社名は変わることとなります。

3月

この月は震災、前の会社を辞めた、会社設立の3つです。震災時は我々は全員前職の会社でビルの16Fにいました。登記申請を8日に出していたので、震災を跨いで14日に会社が設立されました。
前職ではinfoScoop for Google Appsというサービスをβリリースしてから辞めました。
会社のロゴをDesignCrowdに頼んだのもこの頃です。

4月

来月のChrome Web Storeでの初めての大きな露出に備えて主にCrowyの大幅改修をしていました。
あとはco-meetingの設計とか技術調査をしていたような気がします。

5月

HootSuiteのイベントでCrowyの発表をしたり、Chrome Web Storeの日本語版ローンチの記者発表会に呼んで頂き、おすすめアプリに掲載されました。段々露出が増えてきました。

6月

一旦Crowyは一区切りにして、僕もco-meeting開発に入る。この頃のco-meetingはチャット、マイクロブログ、現co-meetingなどあらゆるグループコミュニケーションの機能を網羅するものを想定していた。しかし、工数削減と既存のYammerユーザの取り込みを狙うためにバックエンドをYammerにして、Yammerクライアント+現co-meetingというものを開発することに。
しかし、YammerユーザにヒアリングしていくうちにどうもうちらのようにYammerで密なコミュニケーションを取っているユーザはいないことがわかってきた。いないならYammerをバックエンドにする意味がないので、再び方針転換。現co-meetingと同じLivetyping chatとリアルタイム同時編集文書エディタまず作ることに。それは7月末のシェアカンファレンスで実際に参加者に使ってもらうことを決めたので、それに間に合わすためにMinimum Viable Productという意図もありました。

7月

藤木さんと出会う。そしてコワーキングスペースデビュー。藤木さんと会うためもあり、毎週下北沢オープンソースカフェに行っていたと思う。藤木さんにCrowyのデザインをお願いしていた。初期アイデアはこんなです。これも好きでした。

合わせて、シェアカンファレンスに向けて開発を急ピッチで進めた。
そしてシェアカンファレンス当日。大失敗。初の100人同時チャットにより、落ちまくり。あれはひどかった・・・。

8月

再び僕はCrowyの開発に戻る。CrowyはLinkedIn/Chatter対応、国際化対応。当初8月末リリース予定だったが、色々と方針転換。海外展開前にデザインの刷新を行い、さらにFacebook対応を強化し、グループコミュニケーションダッシュボードとして打ち出す方向で進めました。
co-meetingも遠藤・吉田が開発を続け、僕はChrome&HTML5 Conferenceでco-meetingのLT。

9月

Crowyのリニューアルのために藤木さんと仕事しまくり、PAX Coworkingに入り浸る。
9月16日には下北沢OSS Cafeで1日店長。co-meetingのプレビュー版をみんなに使ってもらいました。
co-meetingのLivetyping chatのみを簡単に他のサイトに組み込めるようにするAPI提供版の構想を思いついたのもこの頃だった気がします。

10月

Crowyリニューアル。Facebook 対応の超強化、LinkedIn対応や国際化対応もリリース。その他いろいろリリース。
9月は毎日のように行っていたPAX Coworkingに正式に入居。コワーキングの成果としてCrowyの露出が増える。テレビ東京NHKにも。
CrowyパーティーやCrowy展などパクチーハウス東京とのコラボも。PAXに来なければこんなことはありえなかった。
co-meetingの方はInnovation Weekendというイベントで優勝。CrowyのリニューアルをVenture nowさんに電話取材してもらったことから、イベント参加につながった。このイベント参加が後々大きな意味を持つことになるとは知る由もなかった。何がどうつながるかなんてわからないものです。

11月

PAX Coworkingで「起業のファイナンス」読書会を始める。いろんな方が来てくださってとても盛り上がりました。
しかし、この頃から開発の遅れに焦り出す。そのため水木金はこもって開発することに。(しかし、あまり継続できていない。)

12月

11月下旬にGoogle Waveの完全終了が発表され、co-meetingはWaveからの乗り換え需要を狙いインポート機能をつけて、完全終了前の2月3月に正式リリースすることに決めた。
そして、突然本格的に資金調達活動を始め、事業計画書を一晩で書き上げました。「起業のファイナンス」読書会での勉強がものすごく役に立ちました。あれがなければ一晩で書き上げることは絶対にできなかった。
しかし、お金周りは大変で、とてもストレスが貯まり、11月下旬から12月頭は精神的につらい時期でした。(今は復活しております。)
それでも、co-meetingでピッチコンテストに二回出場。グローバル・ブレインアライアンスフォーラム2011Innovation Weekend Grand Finale 2011です。両方とも賞をいただきました。
今はco-meeting正式リリースに向け絶賛開発中です。

まとめと来年

思い返すと順調にステップアップはしています。そして山ほどの方針転換をしています。Yammer連携プロトとかYammerコピーかというくらいちゃんとできてたのに全部捨てましたからねww
露出のためには人脈がすごく大事。でも人に会ってばかりいると開発が進まない。特に僕はエンジニアなので開発をしないといけない。しかし、プロモーションや資金面もしないといけないし、この辺りのやりくりはとても難しいです。
来年はまずco-meetingをちゃんとリリースしてます。メール、チャットが長い間コミュニケーションのデファクトでした。ショートメッセージはTwitterライクなコミュニケーションがエンタープライズでも次のデファクトの兆しを見せています。我々もYammerを使っていて、とても便利なのですが、彼らはまだ完成されていなく使い込めば込むほどわかってくる不満も多いのです。そのさらに先の課題を解決するco-meetingこそがグループコミュニケーションのデファクトスタンダードになります。最初から海外展開もがつんといきますので、海外展開手伝ってくれる方がいらっしゃればぜひこちらからお声がけください。


今年は今までの人生のいつよりも量も質も濃い出会いがあったと思います。今年出会えた皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
それでは、来年もCrowyco-meetingをよろしくお願いします。